日本語って綺麗

こんにちは!

すっかり秋を感じる間もなく、冬の到来を感じる今日この頃。
慌てて冬服を引っ張り出しました、米田です。

こんなに寒さに弱かったのかと、自分でも驚くほどすでに寒さに耐えきれず、
少し前に、パートさんと伊藤さんから手作りお味噌をいただいたので
少しでも温かいものを と、最近嵌っているトマトとバターを入れる味噌汁をよく作っています。

さて今回も、少し前に購入した本のご紹介です。

【エモい古語辞典】
著者:堀越英美

エモい古語とは?

帯に書かれた『うそうそ時に会いましょう』の意味。

『胸がうずく、心がゆれる。宝石みたいな言葉たち。』

エモさにふるえても、語彙力を喪失したくない。
むしろ語彙力でエモさを増幅させたい。これはそんな人のための辞典です。———著者。

好奇心がくすぐられて、買うしかないと思って買った本です。

そもそもエモいって何でしょうか。
私もエモいねって使うんですが、
略語の元のになったエモーショナル(感情を強く揺さぶられたり、感情に訴えかけたりする様子)と言われると、
まあそうなんですが、具体的なイメージがつかず…

でもこの本の前書きで、
『エモい』は古語の『あはれ』とほとんど同じ使われ方をしている、と記述があります。
『あはれ』も確かに、いろいろな感情で使われることがあると記載があり、
じゃあ人は、どういう時に『エモい』と使うのか、という疑問になります。

『今・ここ』ではないものに強く心惹かれること。

この本では、上記の表現で記されています。

例で、もの凄くわかりやすい表現がありました。
【鬼滅の刃に出てくる『上弦の鬼』『下弦の鬼』が、『一軍の鬼』『二軍の鬼』という記載だったら?】

なんかダサい…弱そう…

『上弦』も『下弦』も、月の形を表現する言葉で、この本の中でも記載がされています。
月夜の下で蠢く鬼たちの中でも上位の彼らが、夜に一番輝く、いわば夜の太陽ともいえる月の名前で称される。
これに、上弦、下弦の意味も知ると、確かに格好いいしエモい。。。

前書き1ページで、日本語って、古語って凄いなと思わされました。

今の私たちが、写真を撮って簡単に共有できることを、、
昔の人は、今のように写真も動画もなければ、気軽に会いに行けることも出来ない、
だから言葉で表現をして和歌にしたり、言葉にしたりしていたのかなと思うと、
昔の人の表現力や、それを言語化する力がすごいなと驚愕レベルです。

そんな昔の人たちの紡いだ古語が1654語、意味と共に記述されているのがこちらの本になります。

中には、同じような意味なのに、全然違う言い方をしていたり、
ほんの少しだけ違うだけなのに、別の言葉として収録されていて、
きっと同じ情景だとしても、その言葉を作った人自身の思いや状態でほんの少しずつ表現が違うんだなと思うと
日本語ってきれいだなと素直に思いました。

たとえば、日が落ちてきて、夕方だな。と思ったとき。

この本に収録されている『夕』に関係する言葉は、13個あります。
その夕方がどんな夕方なのか、どこにいて、何を思っていた時に感じた『夕方』という時間帯の事なのか。

聞いたことのあるであろう『黄昏時』や、『逢魔が時』
私はこの本で初めて知った『雀色時』や、『うそうそ時』

せいぜい黄昏くらいで、
おそらく普段使うことなんてそうそうないと思うんです。

でも、こんな日本語あるんだな、こんな表現があるんだな
それこそ今まで『エモい』の一言で片づけていたものが、
ちゃんと言葉として表現できるものがあるかもしれない。

春を告げる鳥がいるなら、春を告げる魚がいたり。

舞い散る桜を、空に知られぬ雪と表現したり。

流れ星は星の嫁入りだったり。

きっと普段使うことは少ないけれど、なんだか豊かになる。

そんな本でした。

ぜひお勧めなので、気になる方は手に取って読んでみてください

来週は高岡さんです!

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