広告で泣きました
こんにちは、米田です。
今回は、最近読んでいる本の話にしようかなと思います。
久々に本を読んで泣きました(涙腺が緩いせいもあるのですが…笑)
内容は小説ではなくて、広告コピーを集めた本です。
【心ゆさぶる広告コピー-その言葉は、あなたの人生とつながっている-】
こんなにマジマジと広告を読んだのは初めてでした。
新聞はとってないし、雑誌は買わないし、
よく利用する電車の中でも基本は携帯を触ってしまっているので、本当に何かインパクトがあって目に入らない限り、私の日常の中で広告を見ることはないに等しいです。
この本は、広告を紹介するとともにその広告を制作したコピーライターさんの言葉が添えられているのですが、冒頭の言葉が印象に残っています。
「無視されるという前提を抱いた『広告』」
3行前の私のように、日常の中で広告をスルーする人は少なくないと思います。
外出中は目的地に急いでいるし、YouTubeの広告やテレビのCMは早く飛ばしたいし…
でも、この広告コピーの本を読むと、そんな無視されることが前提のものだなんてもったいないと思いました。
どうにか誰か一人でも振り向かせたい、1文字でもいいから読んでもらいたい。
企業が伝えたいことを、インタビューしたことを、今まで培ってきた自分自身の経験を、限られた範囲の中でどうやったら目にとめて、言葉を読んで、その先の企業の事を知ってもらえるか。
無視されるという前提があるものにしては思いが込められすぎていて、一冊読み終わる頃にはたくさんのノンフィクション短編集を読んだ気持ちになりました。
中でも泣いた広告は、【さ、ひっくり返そう】という西武とそごうの広告です。
奇跡なんて大逆転なんて起こらない、そんな言葉を信じない、絶体絶命と言っておいて、最後に本文より少し小さく、でも本文より濃い色で『下から上へ読んでみてください。逆転劇が始まります。』という言葉。
思わず読み返せば、否定していた言葉は逆転して、大逆転は起こりうるという肯定のストーリーに変化するんです。
なんだか気持ちがぐるぐるして、泣けてきて、もう一回最初から読みました。
こういうグッときて泣けるものもあれば、読んでいるうちにわくわくするものあり(旅行系は特に…笑)、『わかる!!』と大声で共感したくなるような広告も本書にはたくさん掲載されています。
短時間で色々な感情を行ったり来たりしました。
この本の帯にも書かれていたのですが、『しまった、広告にこんなに泣かされるとは…』な気持ちです。
そしてふと思いだした広告があります。
実家の最寄り駅が東武東上線沿線で、つい駅で見かけると読んでいた広告ポスターです。
この機会に調べてみたら、「人のために、ひとつひとつ。東武鉄道」というシリーズでした。
知らないものもあったので全部読んでみましたが、東武鉄道で働く人の思いで作られているこれも、ノンフィクションの短編集だなぁと思います。
もし短時間で感動したいなぁという時があれば、おすすめのポスターです!
それでは次回の担当は谷さんです!
よろしくお願いします!