形のないものも一緒にお届けするということ

こんにちは、こんばんは伊藤です。

先日、黒船の会員様が福井倉庫に来てくださいました。

普段、私たちが倉庫で見ているのは「商品」です。
入荷して、検品して、保管して、
注文が入ればピッキングして、梱包して、出荷する。

もちろん、一つひとつ大切に扱っています!

傷がつかないように。
間違った商品を送らないように。お客様のもとへ、ちゃんとした状態で届くように。

物流会社として、それは当たり前のことです!

でも今回、
会員様からその商品ができるまでの「ヒストリー」を聞かせてもらって、ああ、私たちが預かっているものって、
本当は「商品」だけじゃないんだなと改めて思ったんです。

その商品には、
どうしてこの名前になったのか。
どうしてこの形なのか。
どうしてこの色なのか。
どうしてこの素材を選んだのか。

そして、どうしてこの商品を作ろうと思ったのか。
一つひとつに、ちゃんと理由がありました。

私たち黒船は普段、
完成した状態の商品を受け取ります。

だから、その商品が倉庫に届くまでに
どれだけ悩んだのか、どれだけ試行錯誤したのか、
何回作り直したのか、どんな想いで世の中に出そうとしているのか。
そこまでは、なかなか知ることができません。

倉庫に入ってくれば、悲しいかな、システム上では「商品名」や「SKU」になります。

棚に置けば「在庫」になって、注文が入れば「出荷データ」になります。

物流という仕事をしている以上、
管理するためには、そうやって数字やデータに置き換える必要があります。

でも、その名詞や数字の向こう側には、作り手さんがいるんです。考えた人がいて、悩んだ人がいます。

「これを届けたい」と思った人がいる。そして、その商品をワクワクと待っている人がいる。

今回、会員様から直接話を聞いて、それがすごくリアルに見えた気がしました。
本当に素敵なお話で、自分の商品のように思ってしまいました←図々しい🤣

「この名前には、こういう意味があるんです」
「この形になったのには、こんな理由があって」
「この色も、実は何度も考えて決めたんです」

そんな話を聞きながら商品を見ると、
さっきまで見ていたものと同じ商品なのに、全然違って見えるんですよね。
不思議だなぁ。商品自体は何も変わっていないのに

重さも変わらない。サイズも変わらない。JANコードも変わらない。

でも、私たちの中ではその商品の「重み」が変わる。

これ、絶対に雑に扱いたくないな。ちゃんと届けたいな。会員様たちがここまで作ってきたものを、
最後の物流で台無しにしたくないな。

そんな気持ちが自然と出てきました。もちろん、ヒストリーを聞いた商品だけを大切にするわけではありません。

私たちは、お預かりしている商品すべてを大切に扱わなければいけない。

それは大前提です。

でも今回改めて思ったのは、
私たちが知らないだけで、倉庫にあるすべての商品に、きっと同じような物語があるんだろうな
ということでした。

倉庫には毎日たくさんの商品があります。

ダンボールが積まれて、パレットが並んで、出荷の時間になれば一斉に荷物が動いていく。

毎日見ていると、それが日常になります。
でもその一箱一箱は、誰かにとっては日常じゃないかもしれない。

初めて作った商品かもしれない。

会社を立ち上げて、やっと完成した商品かもしれない。

何年もかけて開発したものかもしれない。

これが売れなかったら次はない、そんな覚悟で作った商品かもしれない。

お客様から初めて注文が入って、
「売れた!」って喜んだ一個かもしれない。

私もいつも昔から従業員に伝えます。

我々にとって数ある中の1つの商品でもご購入された方からしたらたった一つの大切な物であるんだよと。

今回の件で気づきました。それはご購入者様だけではなかったんだと。

そう考えると、私たちが持っているダンボールの見え方も少し変わります。

物流は、基本的には「モノを運ぶ仕事」です。

でも私は、
物流ってもう少し違うものも運べるんじゃないかなと思っています。

作った人の想いとか、
ここまで商品を作ってきた時間とか、
商品に込めたこだわりとか、
購入してくれた人に喜んでほしいという気持ちとか。

もちろん、そんなものに送り状は貼れないし重さも測れないし、
システムにも登録できない。

「想い 500g」なんて項目もありませんw
(ダンボールにそんな記載があったら素敵だとも思いましたw)

だけど、

私たちがそれを知っているかどうかとか
知ろうとしているかどうか。

それだけでも我々の物流の仕事って少し変わる気がする。

梱包するとき、商品を棚から取るとき、ダンボールを閉じるとき、送り状を貼るとき。

「ただの一件の出荷」ではなくて、
この箱の中には、この商品を作った人たちの時間も一緒に入っている。
そう思えたらいつもの作業にも、少し違う意味が生まれる。

私は今回、会員様のお話を聞きながら、

この想いも一緒にダンボールに入れて運びたいなと思いました。

実際には入れられないんですけどね・・w

でも、それくらいの気持ちで預かりたい。

私たちはメーカーではないので、商品を生み出すことはできません。

商品名を決めることも、
形を決めることも、
色を決めることもできない。

だけど、

その人たちが一生懸命作った商品を、最後にお客様へつなぐところには立てます。

どれだけ素晴らしい商品でも、
届かなかったら意味がない。
間違ったものが届いたら悲しい。

箱を開けたときに壊れていたら、そこまで積み重ねてきたものが一瞬で残念な体験になってしまう。

だから物流って、
商品の「最後」ではなくてその購入されたお客様にとってはその商品との「最初」なんですよね。

作った人からすると出荷は最後の工程かもしれない。

でも、受け取る人からしたら、ダンボールを開ける瞬間が始まりです。

その間にいるのが私たちです。
そう考えると、素敵な仕事です。
これからも黒船は会員様の商品とその商品に込めた想いまで
大切にお預かりして今日も次の人へ届けていきます!

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